「グリポン」のケイナンクリーンが、アルカリ洗剤の特性と注意点について解説します。

洗剤基礎知識|
アルカリ洗剤の特性と注意点

アルカリ洗剤の特性と注意点を知ろう

「ケイナンクリーン」が開発した洗剤「グリポン」は、バイオディーゼル燃料の余剰廃棄物であるグリセリンを捨てずに有効活用。地球と人にやさしい植物性アルカリ洗剤です。アルカリ洗剤にはどんな特性や使用上の注意点があるのかご存知でしょうか? このページでは、アルカリ洗剤の特性と注意点をご説明します。グリポンの導入をお考えの方は、ぜひこちらをご一読ください。

アルカリ洗剤の特性と注意点を知ろう

汚れの種類と洗剤の選び方

私たちの生活で、日々直面する “汚れ”――。中には「落としにくい!」と感じるものもあるでしょう。なかなか汚れが落ちない場合は、汚れにマッチしていない洗剤を使っている可能性があります。お掃除を快適に行うには、使用する洗剤の特性を知ることが重要です。アルカリ洗剤に焦点を当て、その特性や注意点、使い方を見ていきましょう。

アルカリ洗剤の特性と使い方

特性1 油汚れ・皮脂汚れなど酸性の汚れをよく落とす

洗剤が汚れを落とす基本メカニズムは「中和」にあります。例えば、汚れの原因が酸性の物質ならアルカリ洗剤で落とすことが可能。酸性汚れの代表である油汚れ、皮脂汚れにはアルカリ洗剤を使いましょう。一方、トイレの便器に付着した尿石のように、アルカリ性の汚れは強い酸性の洗剤でよく落ちます。

特性1 油汚れ・皮脂汚れなど酸性の汚れをよく落とす

特性2 汚れに直接スプレー、ガンコな汚れは放置してから

アルカリ洗剤は、スプレータイプが大半です。したがって、壁面などに付着した油汚れはスプレーで洗剤を吹きかけて拭き取るだけでよく落ちます。なお、汚れがガンコで落ちにくい場合は、スプレー後に数分放置し、汚れをよく溶かしてから拭き取りましょう。

特性2 汚れに直接スプレー、ガンコな汚れは放置してから

特性3 浴室のカビ汚れ、ピンクぬめりには漂白剤入りアルカリ洗剤を

すべての汚れの元が酸性というわけではありません。しかし、浴室にはびこるカビやピンクぬめりと呼ばれる汚れには漂白剤入りアルカリ洗剤を用います。なぜなら、漂白剤でカビの息の根を止め、アルカリでカビの細胞組織を破壊できるからです。

なお、漂白剤入りアルカリ洗剤はスプレー後に布などで拭き取らず、シャワーで洗い流すようにしてください。

特性3 浴室のカビ汚れ、ピンクぬめりには漂白剤入りアルカリ洗剤を

アルカリ洗剤の注意点

注意点1 洗剤が染み込むような素材には使えない

家具や木の床、畳、障子をなど、水分が染み込むような素材にアルカリ洗剤を使うのはNG。アルカリ成分が塗装を溶かしたり、素材を傷めたりする可能性があるからです。これは弱アルカリ性の洗剤でも同じ。アルカリが時間をかけて作用する可能性があります。

注意点1 洗剤が染み込むような素材には使えない

注意点2 酸性の洗剤や溶液とは混ぜない

アルカリ洗剤は、油汚れ、皮脂汚れなど、性質の弱い酸性汚れには有効です。しかし、酸性洗剤や酸性溶液などとは決して触れさせたり、混ぜたりしないようにしましょう。強い中和反応が起きて熱を発したり、猛毒のガスを発生したりして危険です。そのため、普段から少し離れた場所に保管しておきましょう。容器に「混ぜるな危険」とマジックで書いておくことをおすすめします。

注意点2 酸性の洗剤や溶液とは混ぜない

注意点3 使用中は換気を忘れずに

アルカリ洗剤に限ったことではなく酸性洗剤もそうですが、洗剤の使用中は溶液から成分が少しずつ揮発(蒸発)して空中に漂います。元の性質がアルカリや酸なので、その気体を吸い込むことは人体によくありません。使用中は換気を心がけましょう。

注意点3 使用中は換気を忘れずに